2014年6月26日木曜日

日本国内の医師の数について 平成24年

医師・歯科医師・薬剤師調査より、平成24年の医師数は30万3268人でした。内訳は、医育機関付属の病院の従事者50,404人、医育機関を除く病院 の従事者137,902人、診療所の従事者100,544人、その他14,418人となっています。 経年で増加傾向です。大学医局に入る研修医が減ってきていると言われていますが、医育機関付属の病院の従事者もしっかり経年増加傾向で推移しております。


ではその医師を都道府県別に見てみたいと思います。



都道府県(従業地)別にみた医療施設に従事する人口10万対医師数では、京都府が298.7人、徳島県が296.3人、東京都が295.7人と全国平均の226.5人より多い一方、埼玉県は148.2人、茨木県167.0人、千葉県172.7人と首都周辺地域で少なくなっており、首都圏に対する人口数と医師の数のバランスが崩れていることを示しています。


主たる診療科が小児科・小児外科、産婦人科・産科の医師数は小児科が16,340人、小児外科が701人。産婦人科は10,412人で産科は456人となっており増加傾向です。また都道府県別にみた主たる診療科が小児科の15歳未満人口10万対医師数をみると東京都が最多であり、主たる診療科が産婦人科の15歳~49歳女子人口10万対医師数をみると実は徳島県が最多です。

 医師の数が増加傾向である理由の一つが、医師には定年がないことが挙げられます。診療所はしかり、病院等でも60歳65歳を超えても引き続き診療の現場で第一線で活躍されている医師も多くいます。ただ、医療のプロフェッショナルの医師であっても年を重ねることで処理対応できる診療件数等は、影響しています。そうなると同じ1人としてカウントして単純に純増と見て良いのかと言われると判断は難しいですが、今のところ他に参照できる指標も見当たりませんので、また改めてこのあたりは取り上げたいと思います。


年齢階級別にみた医師数の性別構成割合をみると、29歳以下では男性64.5%女性35.5%に対して、30歳から39歳では男性70.2%女性29.8%、40歳から49歳では男性80.0%女性20.0%、50歳から59歳では男性87.3%女性12.7%、60歳から69歳では男性90.4%女性9.8%、70歳以上では男性90.6%女性9.6%と女性の医師の割合が増えてきていることを示しています。


少し徳島県についてクローズアップしますと、京都に次いで人口10万対医師数では全国で2番目に多く、産婦人科においては全国一位となっておりますが、平成2年からの伸び率は、徳島県22.8%、全国25.2%と全国平均を下回っています。また二次医療圏での格差も大きく、6つある二次医療圏のうち徳島市を中心とした東部地域に医師の3分の2が集中し、地域間格差が存在しています。また49歳以下の医師の構成比はいずれも全国平均以下で、50歳以上、特に50歳から59歳の層の構成割合が非常に高くなっております。よってへき地では、医師の高齢化・後継者不足の問題が生じており、他の地域と同じ問題を抱えています。



ブログランキング参加中です
応援お願いします
にほんブログ村 病気ブログ 医療情報へ

0 件のコメント:

コメントを投稿