2015年5月3日日曜日

がん罹患数98万例、死亡者数は37万人

2015年のがん罹患(りかん)数は前年に比べて10万例・約1割増の98万例、がんによる死亡者数は同じく4000人増の37万人になるとの推計値を、国立がん研究センターが4月28日に発表しました。国立がん研究センターは、「全国がん罹患モニタリング集計のがん罹患数1975~2011年全国推計値」や「人口動態統計がん死亡数1975~2013年実測値」、「国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口」を基に、15年のがん患者数と死亡者数を推計しました。






 それによりますと、がん罹患数は男性が56万300例、女性42万1800例の合計98万2100例と予測されました。2014年の予測値に比べて約10万例、実測値に近い2011年推計値に比べて約13万例増加する見込みになります。
 罹患数が大幅に増加する要因について、国立がん研究センターは「高齢化」とともに「がん登録の精度の向上」を挙げています。がん登録推進法が2013年12月に成立し、全国がん登録が2016年1月からスタートします。このため、がん登録の認知度が医療現場で向上し、データの精度が高まると期待され、これが罹患数を押し上げるとみられています。
 がんの部位別の推計症例数は、大腸がん13万5800例、肺がん13万3500例、胃がん13万3000例、前立腺がん9万8400例、乳がん8万9400例などで、大腸がんと前立腺がんが増加すると見込まれています。部位別・性別に見ると、男性で前立腺がん、女性で肺がんが増加すると考えられています。
がんで死亡する人の数は、男性21万9200人、女性15万1700人で計370万900人となるとみられています。2014年の予測値ベースで約4000人、実測値に近い2011年推計値に比べて約5000人の共に増加します。
 部位別では、肺がん7万7200人、大腸がん5万600人、胃がん4万9400人、膵臓がん3万2800人、肝臓がん2万8900例などで、大腸がんによる死亡者が増加すると見込まれています。
罹患数と死亡数の長期的な傾向として、胃がんと肝臓がんの順位が下がり、肺がんと大腸がんが上がる、前立腺がんと乳がんの罹患数が目立って増加するなどとしています。

これまでもそうでしたが、これからの医療において、がんは重点的に研究も進めていかなければなりませんが、実際これだけの罹患率が予想として出てきますと、国民のがん検診の意識が向上してくれると良いのですが、現状はまだまだ受診率は低い状況です。どうしても、他人事のように考えてしまっている特に労働世帯において、予防の意識改善から取り組むべきではないでしょうか。








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