つつが虫病は、「オリエンティア・ツツガムシ」という病原体を持つ特別なツツガムシの幼虫に吸着され、その病原体が人の体内に入った際に発病し、39度から40度の高熱や赤褐色の発疹が現れます。早期に適切な治療を受ければ熱は下がるが、重症化した場合、脳炎のような症状などが出て入院が必要となるケースもあるといいます。
東北地方では4月から患者報告が出始めており、5月8日には山形県が県内で今年初めて患者が報告されたと発表しました。山形県によると、発病したのは山形市内の80歳代の女性で、4月21日に医療機関を受診しました。37.7度の発熱とけい部から腹部、背部にかけて発疹が見られ、刺し口も確認されました。
同日の検査では陰性でしたが、5月1日に医療機関を再受診した際、再検査のため血液を採取しました。血液検査の結果、7日につつが虫病と判明しました。患者は発症の1週間ほど前に自宅近くの山に出掛けていたといいます。
青森県も7日、青森内で今年初めてつつが虫病患者の届け出があったと発表しました。患者の発生が確認された宮城と秋田の両県でもウェブサイトなどで注意を呼び掛けています。
具体的には、山林や原野などに入る際、長靴や手袋を着用する、長袖を着用し、素肌を出さない、草むらに直接座らない、脱いだものはすべて洗濯するといった予防策を提示しています。脇の下のリンパ腺が腫れたり、高熱が出たりした場合、医師の診察を受けることを勧めています。
日本では、新潟県などの北陸地方や秋田県・山形県などの東北地方の河川敷でつつが虫病は多く見られていますが、ツツガムシの幼虫は0.2ミリ程度の大きさで刺されても気づかないことのほうが多いです。また高熱が出たりしてもインフルエンザかなと勝手に間違った判断をされていることも多いので、医師の確定診断を早期に行なうことが重要です。
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