2015年6月29日月曜日

医療用飛行機にネットで3600万円集まる

沖縄の離島に出動する医療用飛行機の購入費を募っていたNPO法人「メッシュ・サポート」(小濱正博理事長)が、インターネットで不特定多数の人から支援金を集めるクラウドファンディングで目標の3500万円を超える資金調達に成功しました。総額3629万1000円が集まり、メッシュ・サポートが利用したクラウドファンディングサービスの運営会社「READYFOR」によると、募集が終了し、成立したプロジェクトとしては国内の同サービスの中で最高額だといいます。






離島にも出動可能な固定翼機の購入を目指し、メッシュ・サポートは3月からクラウドファンディングで資金募集を始め、期限の6月1日までに延べ445人から支援を集めました。一口当たりの支援金で最も高い200万円は3口、次いで100万円は19口、50万円は2口などとなったほか、1万円と3000円もそれぞれ約200口が集まりました。READYFORではこれまで、約1億円を目標額とした別のプロジェクトで5000万円程度の支援の申し出があったものの、未達成で不成立に終わっていたといいます。
 メッシュ・サポートの小濱理事長は、今回の資金調達の成功について、「このたびのプロジェクトは前例がなく、かつ高い目標だったため厳しい取り組みとなったが、多くの応援と当法人の活動に期待し、ご支援を頂いた方々のおかげで達成できた」とコメントしております。さらに、「医療問題を抱える幾多の島々において、医療用飛行機の導入は最善の改善策」と述べ、購入する飛行機を活用した急病患者の救命活動にまい進したいとしています。
 沖縄県の離島やへき地には医師が派遣されているが、本島以外の離島などの医療機関では産婦人科医、小児科医、脳外科医らが不足し、十分な医療サービスを提供できていない現状です。そこでメッシュ・サポートは2007年、フライトドクターやフライトナースが搭乗した医療用ヘリの運用を開始しました。しかし、航空医療を広域で展開する際、ヘリは航続距離の関係上、固定翼機に比べて活動範囲が限られるため、固定翼機の購入を目指しており、今回の経緯となりました。

医療に対する世間の関心の高さが今回の支援金の額に反映されていると思います。確かに沖縄県の離島にお住まいの高齢者に向けた医療の提供はハードルが高いですが、その人がその土地で最期まで暮らすと決めたのであれば、医療人としてできる限りのことを行なうべきであるし、そのための制度と支援は国にお願いしたいものです。








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