2015年6月17日水曜日

研修医数は過去最多だが

厚生労働省は6月8日、今年度の臨床研修医の採用実績を公表しました。それによると、2008年度から始まった医学部の入学定員増の影響もあり、採用数は8244人(前年度比452人増)で、新医師臨床研修制度の開始以降、過去最多を更新しました。採用数は臨床研修病院と大学病院で共に増えましたが、大学病院の採用割合は41.7%(同0.1ポイント減)で過去最低を記録し、5年連続の減少となりました。






医師不足を解消するため、文部科学省は2008年度から医学部の入学定員を増やしており、今回採用された研修医の多くが医学部に入学した2009年春は、2008年度に比べて全都道府県で計693人の増員となりました。
 今回、調査の対象となったのは1018施設でした。施設別の採用数は、臨床研修病院が4808人(同350人増)、大学病院が3436人(同102人増)で、医学生らが研修先を決める昨年秋のマッチング結果に比べ、臨床研修病院は81人増えたのに対し、大学病院は236人減少しました。
 また、都道府県別では、大都市のある6都府県(東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、福岡県)を除く41道県の採用割合が56.4%(同0.8ポイント増)に上り、5年連続で過去最高を記録。対前年度比の増加率では、青森県が34.8%増で最も高く、以下は群馬県(32.1%増)、鹿児島県(26.0%増)、長崎県(25.3%増)、静岡県(24.0%増)などの順でした。
 臨床研修制度は2015年春に見直され、各都道府県の募集定員の上限が2014年度受け入れ実績の9割を下回らないとする「激変緩和措置」は廃止となっています(大幅減の見通しとなった京都を除く)。

臨床研修医については、これから始まる新・専門医制度の影響を大きく受けることになると予測されます。どこも医師の確保というのが、安定した病院経営においてウエィトは大きく、すべてと言っても過言ではないと思います。諸外国に比べて、医師不足が言われている中、それでも医師の増加に向けた動きというのは様々な利権も絡み進んでいない状況下で、少ない魚を捕り合う図式はこれからも続いてしまうのでしょう。








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