2015年3月26日木曜日

不払い残業代 6万円超へ

医労連は3月20日、2014年秋に実施した医療機関職員の退勤時間に関する調査結果を公表しました。不払い残業代は1人当たり平均で「少なく見積もっても月額6万円超え」と試算しました。残業を解消するためには看護師30人の病棟で約4人の増員が必要と指摘しています。






 調査は99施設の加盟組合員1万3459人を対象に実施しました。始業前に時間外労働をし ていないと答えた人は35.7%で 、 6割以上が始業時間前に出勤していました。職種別で始 業時間前の時間外労働をしている人は看護職員が73.6%、 医師が63.7%でした。 始業前時間外労働の請求をしていない人は73.3%、 全額請求している人は10.2%でした。終業時間後の残業がないと答えた人は30.7%でした。 2時間以上の長時間残業は「医師」が21.8%に上り、突出して多い状況でした。終業時間後の残業代を「全額請求している」と答えた人は27.2%で、「一部請求している」は36.7%、「していない」はなんと23.2%でした。

時間外労働、要は残業ですが、これは基本的には上長からの指示のもとで発生するものです。自発的に行なうものではないのが定義です。ですから労動基準監督署が立ち入りしたところは、勤務表の徹底から指導を受けます。この時間外は上長の指示があったのかどうか。但し、いくら勤務表につけると言っても、現実はつじつま合わせの勤務表を作成しているところがほとんどであるから、勤務表をつける方も、それをチェックする方も、意味のない作業が増えたと感じるだけに留まってしまうのです。ただ、医療の現場では、必ずしも9時17時で定刻通りで業務を終了できるとは限りません。患者さまに対する思いをしっかりもっている医療人は、どうしても時間を超えてしまうこともあるし、それを上長の承認を得てまで行なうかというと、善意が先行するからというか、未請求残業代となっている根底でしょう。分かってはいますが、それを正確に規制することが、正しいのかというと私はどうかと感じるところがありますが、ただ請求しやすい環境の徹底は管理者によってしっかり行なうべきだと思います。








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