2015年3月29日日曜日

都立病院初の高度救命救急センター指定へ

 東京都病院経営本部は、救急医療の機能拡充を図っている都立墨東病院(墨田区)について、来年度にも急性中毒などの特殊疾患に対応可能な「高度救命救急センター」として指定を受けることを決め、3月19日に開かれた都立病院経営委員会に報告しました。都立病院と都保健医療公社の計15施設では初めてで、都内では約20年ぶりの新規指定となる見通しです。






 高度救命救急センターは、救命救急センターの中で特に高度な診療を提供する施設で、急性中毒や広範囲熱傷、四肢切断といった特殊疾患の患者を受け入れます。全国の救命救急センターのうち約30施設が指定されており、都内では日本医科大学付属病院(文京区)と杏林大学医学部付属病院(三鷹市)の2施設が高度救命救急センターとして患者の治療を行っています。
 墨東病院は2014年、新棟を整備し、エックス線透視検査とCT検査を複合した「IVR―CTシステム」を備えた初療室や、通常の気圧より高い圧力環境で体内の酸素濃度を上げる「高気圧酸素治療室」を新設しました。救命救急特定集中治療室を6床から12床に増床するなど、救命救急センターの機能強化を図ってきました。
 都病院経営本部は「墨東病院の高度救命救急センター指定などにより、高齢化に伴う重症患者や合併症患者の増加などにも対応した救急医療提供体制を強化する」としています。

これから地域包括ケアシステムの構築に向けて、各病院の機能分化が進んで行きます、そこで、各病院が地域のどのような医療ニーズに貢献するべく医療機関として存在意義を発揮していくのか、それが生き残りのカギでもあります。もう横並びの医療機関では存在意義を発揮できず生き残っていけません。そのためにはしっかりと地域の医療ニーズと近隣の医療機関のポジショニングを捉えておかなければ、方向性を誤りかねません。








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