2015年3月12日木曜日

QC活動のこれから

大阪府富田林市のPL病院は3月7日、富田林市内で100回日となるQCサークル活動の院内発表大会を開催しました。記念行事として「医療のTQM推進協議会」の役員を務める 施設が参加するシンポジウムも行われました。






 大学病院で唯一、2008年からQCサークル活動を導入している大阪市立大医学部の荒川哲男・医学部長は「QC活動は経営の効率性だけではなく、医療安全面から病院に導入するメリットは大きい」と強調しながら「大学病院が導入すれば医学教育時に、医師がその重要性を認識する。他病院への波及効果があるはずだ」と述べられ、医師も積極的に参加する病院QCサークル活動への展開に期待を示しました。QCを導入している病院は、主体がコメディカルや事務部門が中心で医師の参加はあまりないのが現実で、医師を巻き込むQC活動の研究を行うことが課題との指摘もありました。 病院経営の赤字体質からの脱却を目的に導入した島根県の益田市医師会病院の狩野稔久院長は、経営改善への効果は大きかったことを語った上で「最近では業務効率よりも、患者サービスや医療安全をテーマにしたサークルが増加し、それも経営改善に寄与している」との経験を述べられました。

QC活動、分かりやすく言ってしまうと品質向上に向けた業務改善活動ということですが、狩野稔久院長のおっしゃるとおり、それらの活動は経営改善に寄与します。これから病院経営が厳しさを増す中で、いかに効率性を高め、患者サービスを高めるか、質の向上を行なっていくことが重要視されていくことと思われます。








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