2015年3月3日火曜日

長野県の広域停電で医療機関の対応に明暗

中部電力の送電線の故障で3月2日朝、長野県の広範囲で停電が発生し、午前中の外来診療を中止する医療機関が相次ぎました。一方、非常用発電機を動かして診療体制を維持した医療機関もあり、災害時の対応で明暗が分かれました。






中部電力によると、3月2日午前5時35分ごろ、長野県塩尻市の変電所と上田市の変電所をつなぐ送電線でトラブルが発生し、長野県北部・中部で最大約38万戸が停電しました。この停電の影響で、県立須坂病院(須坂市)や長野市民病院(長野市)などで一時、外来診療が中止となりました。午前10時すぎに全面復旧したため、午後からは診療を再開しました。
 災害拠点病院の国立病院機構信州上田医療センター(上田市)では、停電と同時に非常用発電機に切り替えました。非常用発電機はディーゼル式で、燃料も備蓄しており、すぐに使える状態でした。エレベーターの稼働台数を制限したり、消費電力の大きいCTなどの医療機器は使えなかったりしましたが、午前8時半から外来の受け付けを開始しました。
 国立病院機構信州上田医療センターの担当者は「早朝に各部署の職員が連絡を取り合い、早めに出勤した」と説明していました。日ごろの防災訓練やマニュアルに沿って職員が対応できたとの認識を示しています。

どこの病院でも緊急時に対応できるよう訓練やマニュアル作成等はされていると思いますが、その精度の高低が明暗を分けたと思われます。例えば避難訓練なども毎年毎年、年に数回も行なっていると、次第に形式だけの訓練となりがちです。これはリアリティの無いことを何度も行なうことでそのことに対する意識が低下してしまうことは、人間としては仕方ないことかもしれません。しかし、いざというときにしっかり機能できるように常日頃から備えておくことの重要性を再認識し、最大限地域の命を守ることに尽力できる体制づくりを整えておくべきです。








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