2014年9月10日水曜日

内視鏡手術支援用ロボット(ダ・ビンチ) 先進医療B

厚生労働省の先進医療会議 (座長=猿田享男・慶応大名誉教授)は9月4日、藤田保健衛生大病院が申請していた「内視鏡手術支援用ロボット(ダ・ビンチ)による胃手術」を先進医療Bとして了承しました。ただ、複数の構成員から「安全性・有効性に加えて、経済性の評価が重要」との指摘があり、事務局の厚労省担当者は同会議でも費用対効果を加味して議論できるよう努力する考えを示されました。






総合判定で「適」とした評価者の福田敬構成員 (国立保健医療科学院統括研究官)は、ダ・ビンチ使用の胃手術について「合併症や在院日数の減少が期待できますが、そもそも手技でも費用がかかるので、費用対効果をみることが重要です」と述べられ、医療経済の専門家も交えて具体的に分析することを求められました。今回から会議に出席した石川広己構成員(日本医師会常任理事)も「ダ・ビンチでの手術が次から次へと出てくる中で、今後の保険収載を考慮して基本となる考え方を専門家としてまとめておかなければならないのではないか。最後は中医協で判断することになるが、日医でも心配している」と述べられました。 これに対し、事務局は「中医協の費用対効果評価部会でも議論しているが、先進医療会議から技術を推薦する際、費用対効果を加味しながら議論してもらえるように努力していきたい」と応じました。また、同日は新規の届け出技術として受理した「内視鏡手術支援用ロボットによる直腸がん手術」について、先進医療Bに振り分けることを決めました。

これでダ・ビンチによる内視鏡手術が保険診療との併用が認められ、患者の自己負担が軽減されることになります。今、国が進めようとしている患者申出療養のさなかのこともあり、安倍首相はじめ厚生労働省の目指している方向性が鮮明になってきたと感じます。








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