2014年9月15日月曜日

訪問型病児保育モデル事業 社会医療法人 真美会 中野こども病院

大阪市は9月1日から、仕事などで病気の子どもの面倒を見られない保護者のいる家庭に、看護師や保育士を派遣する訪問型病児保育のモデル事業を市内3区で始めました。社会医療法人真美会が運営する中野こども病院(旭区)に業務を委託しました。大阪市によると、訪問型の病児保育を医療機関が行うケースは全国的にも珍しいといいます。

対象となるのは、都島区、旭区、鶴見区に住む0歳から小学3年までです。病気や回復期の状態で保育所などに通うことができず、保護者が仕事などで看病できない場合、同病院の看護師や保育士が代わりに子どもの世話をします。

 病児保育を利用するには、中野こども病院で面談を受け、事前登録(無料)をした後、かかりつけ医の承諾を得る必要があります。利用時間は月-土曜(休日、年末年始を除く)の午前8時半から午後5時半までで、利用したい日の前日の午後5時までに同病院に申し込みます。利用料は1日7800円で、生活保護世帯などへの減免措置もあります。9月1日から事前登録を受け付け、9月2日からサービスの提供を始めます。

 大阪市内の病児保育の施設は8か所にとどまっており、一人親の保護者らからサービスの拡充を求める声が上がっていました。3区の住民を対象とした市のアンケート調査でも、「病児保育を利用したい」との回答が約1000人に上ったといいます。

 中野こども病院は施設内で病児保育室を運営しており、今後、訪問のための看護師や保育士を新たに採用する方針です。大阪市では年度内に、東成区、生野区、城東区にエリアを拡大したい考えです。







以下事業の詳細です。

訪問型病児保育モデル事業
お子さんが病気または病気の回復期のため、保育所などに通うことができず、また保護者の仕事の都合等で家庭での保育が難しい場合、回復するまでの数日間、保育士または看護師の資格を有する保育者がご自宅にて保育する「訪問型病児保育モデル事業」を都島区、旭区、鶴見区で実施しています。

対象者
都島区、旭区、鶴見区にお住まいで、病気または病気の回復期のため保育所などに通うことができず、かつ、保護者の仕事の都合等で家庭での保育が難しい小学校3年生までのお子さん (ただし、病状等により対応できない場合があります。)

利用料
日額7,800円
ただし、次の区分に該当する方は、証明書類を提出していただくことにより、利用料が減免されます。
生活保護世帯 600円 生活保護適用証明書
市民税非課税世帯 600円 市民税・府民税証明書(今年度分)
所得税非課税世帯 4,200円 源泉徴収票(前年分)または納税証明書(その1)(前年分)
所得税非課税世帯(ひとり親世帯) 2,400円 所得税非課税世帯の証明書類に加え、児童扶養手当証書の写しまたはひとり親家庭医療証の写し
所得税課税世帯(ひとり親世帯) 4,200円 児童扶養手当証書の写し、ひとり親家庭医療証の写しなど

利用曜日及び時間
利用曜日 月曜日から土曜日(休日及び年末年始を除く)
利用時間 午前8時30分~午後5時30分






地域包括ケアの目指す病院から地域へのシフトは、高齢者に限った話ではありません。ついつい高齢者の介護を中心とした視点でとらえられがちですが、病児の在宅復帰についてもこれから各地域の病院において注力するべき課題であると感じます。保護者も毎日、子どもについていては本当に用事ができません。どうしても役所に行ったり金融機関に行ったり、もちろん日用品の買い物に行ったりと仕事以外でも外出しなければならない用事もあります。現状の中野こども病院の訪問型病児保育では、就労者向けではないと思います。ただレスパイトではありませんが、上手にサービスを利用することに対するニーズと言うのは高いでしょうし、これからもっと裾野を広げていくべき事業だと感じます。


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