2015年2月13日金曜日

まちかど「がん相談室」開催  セミナーや個別相談などで緩和ケアを啓発

まちかど「がん相談室」in大阪が2月11日、JR大阪駅北側の複合施設「グランフロント大阪」で開催されました。緩和ケアを正しく知ってもらおうと、7人の講師がセミナーを実施したほか、近畿圏にあるがん診療連携拠点病院のがん相談支援センターの相談員らが個別相談に応じるという珍しい試みもありました。






このイベントは厚生労働省から委託された日本緩和医療学会の緩和ケア普及啓発事業の一環で、同学会として初めての試みでした。開催場所が祝日の買い物客でにぎわう商業施設とあって、多くの人が立ち止まって耳を傾けていました。
 セミナーは、緩和ケアってなに?、がんで痛いときどうすればいいの?、がんの治療ってどうするの?、がんの不安や心配はどうすればいいの?、いろんな生活の心配はどうすればいいの?、お薬の心配はどうすればいいの?、仕事やお金の心配はどうすればいいの?、という7つのテーマで、医師、看護師、薬剤師、医療ソーシャルワーカーがそれぞれ専門職の立場から分かりやすく平易な言葉で解説していました。
セミナーの中では、がんと分かった時点から緩和ケアを受けることの重要性や依然として根強い医療用麻薬への誤解の解消、痛みやつらさを訴えることの大切さなど、緩和ケアの有用性が繰り返し強調されていました。
 また、個別相談はプライバシーに配慮し、パーテーションで仕切られた8つのブースで実施され、朝11時から常時ほぼ満席の状態でした。1日で90組の相談を受け、相談内容は今後の治療方針に関する悩みや家族としての対応などをはじめ、中には「相談窓口が分からない」という相談もあったといいます。

がんに対する取り組みは、進めているもののなかなか市民に浸透しきれていないのが現状です。がん検診の受診率も上げてがん罹患率を抑えたいと考えておりますが、まずはがんに対する市民の誤った解釈の修正から必要であります。そのような視点からみて、今回のような市民向けの活動というのは地道な活動ではありますが、とても意義のあることだと思います。








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