2015年2月1日日曜日

市町村国保の赤字広がる

厚生労働省は1月28日、2013年度の市町村国保と後期高齢者医療広域連合の財政状況を 公表しました。市町村国保は、決算補填のための一般会計からの繰入金を除いた場合の精 算後単年度収支は3139億円の赤字でした。赤字保険者の割合は52.7%で3年ぶりに50%を超えました。






市町村国保の収入は総額14兆3494億円(前年度比1.4%増)でした。主な内訳は保険料が3兆1078億円(1.4%増 )、国庫支出金3兆2989億円(0.7%増 )、前期高齢者交付金3兆3474億円(4.0%増 )などでした。一方、支出は14兆863億円(1.4%増 )でした。 主な内訳は、保険給付費9兆3025億円(1.0%増)、後期高齢者支援金1兆8206億円(4.4%増)などでした。国庫支出金などの精算をした場合、単年度収支は405億円の黒字となります。ただ、決算補填のための一般会計繰入金3544億円を除いた場合の単年度収支は3139億円の赤字となります。赤字保険者は905団体で全体に占める割合は52.7%でした。赤字保険者の割合が50%を超えるのは2010年度(52.4%)以来3年ぶりです。保険料収納率は90.42%(前年度比0.55ポイント上昇)で、2007年度以来6年ぶりに90%を超えました。
後期高齢者医療広域連合は、前年度からの繰越金を反映した収支は4274億円の黒字、前年度国庫支出金等精算後の単年度収支は457億円の黒字でした。収入は総額13兆8975億円 (5.0%増)でした。主な内訳は後期高齢者交付金5兆5591億円(3.6%増 )、国庫支出金4兆 4274億円(5.8%増)、都道府県支出金1兆1145億円(2.9%増 )、市町村負担金1兆617億円 (3.3%増)などでした。支出は総額13兆4702億円(4.1%増)で、このうち保険給付費が13兆1383億円(3.6%増)でした。精算後の単年度収支が黒字となったのは43広域連合、赤字だったのは4広域連合でした。

市町村国保も厳しい運営状況であり2018年に都道府県へ移管してすぐに経ち直せるとは正直思えないところが多いのが正直な気持ちです。ただ、破たんさせることはできませんので、是が非でも各都道府県はスケールメリットを生かして再生せなばならない使命があります。今後、高齢者が増えていく中、抜本的な制度改正が必要不可欠となりますが、国民が生活しにくい、生きにくい、長生きしにくい社会にならないように願います。








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