大学によると、映像はこれまで講義や論文など主に研究目的で使われ、広く公開されてきませんでした。4月25日で事故から10年になり、風化防止や啓発などを目的に講演会などでも一部の映像を使い始めていました。映像を検証した小谷穣治主任教授によると、現場から最も近い災害拠点病院だったため、無制限で患者を受け入れました。治療は訓練通りに進んだが、映像からは課題も浮かび上がりました。
一つは負傷者の治療より警察の聴取が優先されたケースです。命に別条はないが入院が必要な負傷者グループには、治療方針が決まるまで院内の椅子で固まって待機を依頼しました。だが聴取対象になり、治療が滞りました。
また現場から一般の人の自家用車で搬送されてきた負傷者2人が到着したシーンでは、付添人がおらず、到着までに重傷者の男性1人が心肺停止状態になりました。迎えた医師らが異変に気付き、専門用語で「心臓止まっている」と大声を上げて、急いで治療に当たりました。しかしその男性はその後亡くなりました。
小谷主任教授は 「医療関係者でなくても、1人付き添っていれば急変に気付いて蘇生措置ができていた。重要な教訓としなくてはならない」と話されました。
居た堪れない事故は今後起きないように安全に対して最善を尽くすことは、どの業界でも同じことであるとは思いますが、今回の起きたケースを教訓として、訓練のスキル向上に貢献させることも必要であると思います。
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