2015年4月4日土曜日

職員の健康管理の不適合が最多

 厚生労働省は、都道府県などが2012年度に実施した病院の立入検査の結果を発表しました。調査項目のうち、法令に適合していない施設が最も多かったのは「職員の健康管理」で、調査対象の9.5%が不適合でした。
 病院の立入検査は、医師などの員数や構造設備が法令の基準を満たし、適正な管理が行われているかをチェックするものです。2012年度は全国の病院8567施設のうち8124施設(94.8%)で検査が実施されました。






 調査項目のうち、不適合な施設が最も多かったのは「職員の健康管理」で、同項目の検査を受けた8067施設のうち、768施設が不適合でした。同項目では、労働安全衛生法で労働者の健康の確保が事業者の責務とされていることなどから、職員の定期的な健診の受診など、適切な健康管理体制が確立されているかどうかをチェックしています。
次に不適合な施設が多かったのは医師の員数で、8122施設中516施設(6.4%)が、厚労省令で定められた標準数を満たしておりませんでした。その一方で、2926施設(36.0%)は、医師の員数が標準数の150%以上と、施設ごとに差が見られました。
 医師の員数の状況を地域ごとに比べると、不適合の施設の割合が最も高いのは「北海道 東北」(13.9%)で、以下は「北陸 甲信越」(9.6%)、「四国」(9.1%)、「中国」(6.3%)などの順でした。一方、150%以上の施設の割合は、「近畿」(45.7%)や「東海」(45.3%)、「関東」(43.1%)などで多い状況でした。
 看護師・准看護師の員数は8124施設中8043施設(99.0%)、薬剤師の員数は8124施設中7770施設(95.6%)が、それぞれ省令が定める基準をクリアしていました。病院が満たすべき看護師や薬剤師の員数は、省令の基準に従って都道府県が条例で定めることになっています。

職員の健康管理の不適合が最多とは、医療機関として灯台もと暗しなのか、それとも言われている通り職員には優しくない過酷な職場なのか、たしかに医療機関に従事している職員は多かれ少なかれ慈愛というか慈しみの精神を持ち合わせいる方々です。それが他業界と大きく異なるところであり、それを自負しているところもあります。ただそれは誤った尺度ではかられ、ある意味正確に測られずこれまで来たところがありますが、これから医療業界も淘汰が進むと予測されていく中で、健全な経営・健全な職員管理は必要不可欠になっていくはずです。そこに早く気付いたところから、次の次元に進んで行くのでしょう。








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