2015年1月17日土曜日

若年層の生活習慣が課題

 厚生労働省は、2013年に実施した「国民健康・栄養調査」の結果をまとめました。血圧や食塩摂取量、習慣的に喫煙している人の割合などが減少傾向にあった一方で、20-30歳代の若年層では、食事や運動に関する生活習慣に「課題が見られた」としています。
 厚生労働省は2013年11月に、5204世帯を対象に調査を実施しました。そして3493世帯から有効回答を得ました。






 それによると、一日の野菜摂取量や、習慣的に運動している割合、睡眠時間が足りないと週3回以上感じる割合などは、いずれも60歳以上の人が良好でした。一方、20-30歳代の人では、食事のバランスが取れておらず、継続的に運動せず、睡眠時間が足りていない傾向が見られたといいます。
 また、糖尿病に関する状況なども調べたところ、男性の最高血圧の平均値は135.3mmHgで、前年調査と比べ0.7mmHg上昇したものの、07年から低下傾向にあるとしました。女性も10年間で低下傾向が見られるとし、2013年の調査では129.5mmHgでした。
 血清総コレステロールの平均値は、男性が196.6mg/dL、女性が207.3mg/dLで、どちらも10年間で変化が見られないと考察しました。血清総コレステロールが240mg/dL以上の割合は、男性が10.3%、女性が16.8%でした。
 BMIが一定の基準以上の肥満者の割合も調べたところ、男性は28.6%でした。この割合について厚生労働省は、2010年まで増加傾向だったものの、2011年から変化が見られないと指摘しています。一方、女性は20.3%で、10年間で減少傾向が見られるとしました。
やせている成人女性の割合が過去最高の12.3%となりました。体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数「BMI」が18.5未満の「やせ」に該当した成人女性の割合は12.3%でした。2012年より0.9ポイント増え、調査を始めた1980年以降最高となりました。年代別では20代が最も高く21.5%、30代は17.6%、40代は11.0%でした。   女性の減量志向が続いていることが影響しているとみられ、健康上問題が出る恐れもあることから、厚生労働省は適正体重を維持するよう注意を呼び掛けています。   一方、成人男性の「やせ」の割合は4.7%でした。
 HbA1cの値が一定の基準を超えていたり、糖尿病治療を受けていたりする「糖尿病が強く疑われる者」の割合は、男性が16.2%、女性が9.2%で、男女ともに変化が見られないとしました。
 また、一日の食塩摂取量の平均値は、男性が11.1g、女性が9.4gでした。2012年の調査と比べると、男女とも0.2g減っていました。

 習慣的に喫煙している人の割合は、男性が32.2%、女性が8.2%で、男女とも10年間で減少傾向にあると分析しました。平均は19.3%でした。割合を年齢階級別に見ると、男性は30歳代(44.0%)、女性は20歳代(12.7%)が最も高い状況でした。
 習慣的に喫煙している人のうち、たばこをやめたいと思う人の割合は、男性が23.4%、女性が28.6%でした。たばこの本数を減らしたいと思う割合は、男性が35.4%、女性が26.7%でした。


医療においてこれからの課題の一つが予防と健康であります。いかに病気にかからないように予防するか、そして平均寿命にいかに健康寿命を近づけるか、これからの医療の見解が少し変わってくることが予測されます。日本は諸外国と比較し予防に対する意識が低く、患ってから医師にかかればよいと考えがちですが、欧米は違います。いかに患わないようにするかの意識が高いです。よって健診の受診率等に差が出てきます。国としても医療費の抑制を進めたい状況下、予防を促進することは間違いありませんし、我々一人一人も健康で過ごしたい気持ちは共通ですから、まずは意識改革に向けた情報の共有からとなるでしょう。








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