2014年12月7日日曜日

臨床研修修了後は大学病院へ 54.4%

厚生労働省は11月28日の医道審議会・医師分科会医師臨床研修部会に、2014年の「臨床研修修了者アンケート調査結果概要 (速報)」を報告しました。医学部卒後2年間の臨床研修修了後に勤務する病院では、「大学病院 (卒業した大学とそれ以外を含む)」が54.4%で昨年調査より4.5ポイント増えました。「大学病院以外の病院」は43.6%(同2.1ポイント減)、診療所の開設や臨床以外の進路を希望する回答をまとめた「その他」は2.0%(同2.5ポイント減)でした。






調査は、2014年3月末までに研修修了の予定だった研修医7534人が対象で、回収率は78.4%でした。病院別 (大学病院、臨床研修病院)などで集計・分析しました。
研修修了後に大学の講座や教室などに所属する「入局」予定を聞いたところ、全体では「卒業大学の医局」(43.4%)と「卒業した大学以外の医局」(30.4%)の合計が前年調査比1.5ポイント増の73.8%となりました。大学病院では89.8%が入局予定であったのに対し、臨床研修病院では61.1%でした。
医学博士の取得については、全体の41.0%(0.4ポ イント増)が希望でした。大学病院は47.5%(4.6ポイント増)、 臨床研修病院では35.6%(3.1ポイント減)でした。
研修中の学術活動の実施状況については、臨床研修病院 (83.1%)が大学病院(78.5%)を上回りました。全体では80.5%でした。学術活動の内容 (複数回答)は、「学会に参加した」(全体88.8%、大学90.5%、臨床研修87.4%)が最も多く、「症例報告の研究」(全体38.2%、大学34.7%、臨床研修40.8%)などが続きました。
医学部卒業後、地域医療への従事を一定期間義務付ける地域枠や奨学金受給者を除く研修医3986人に医師不足地域へ従事する意識を聞いたところ、63.5%は「条件が合えば従事したい」と回答しました。条件については今回の調査で質問項日を定めなかったため、厚生労働省は前年調査の結果を紹介しました。複数回答で「一定の期間に限定されている」「自分と交代できる医師がいる」「相談できる上級医師がいる」ことなどが多かったといいます。

大学病院へという割合が54.4%を高いとみるのか低いとみるのか、難しいところはあります。ただ最近は本当に自分がやりたい医療というものの理念を強く持っている方が増えてきたようにも感じます。その上での進路であれば間違いはないと思います。ただ、これからニーズが高まっていく総合診療医について、地域医療を担う医師については、ハードルがまだまだ高いと思います。そこはしっかりと支援サポートできる組織体制を構築しなければ不可能ではないでしょうか。若い医師に地域医療で活躍していただくためには、そこからでしょう。








ブログランキング参加中です
応援お願いします


にほんブログ村 病気ブログ 医療情報へ


0 件のコメント:

コメントを投稿