2014年12月13日土曜日

女性医師のさらなる活躍を応援する懇談会

厚生労働省の「女性医師のさらなる活躍を応援する懇談会」 (座長=山本績子・日本女医会長)は12月5日、報告書案を大筋で了承しました。報告書は完成後、事例集と併せて医療機関、都道府県、関係団体に広く周知し、医療現場での活用を目指しています。






現在、医学部生の約3分の1を女性が占めているほか、これまで女性医師が少なかった診療科や職場、また管理者にもその割合が増加すると予想されています。一方、女性は妊娠・出産などのライフイベントを抱える場合が多く、キャリアを中断しなければならない状況もあることから、同懇談会はライフステージに応じて女性医師が活躍できる環境整備の在り方について検討しました。
検討を進める視点として、医療の質を確保して患者に必要な医療を継続的に提供するためにも環境整備が重要であることが指摘されました。また、医療機関における医師全体の業務負担はすでに過大になっており、ライフイベントを抱える女性医師の業務を周囲の医師が代替することも難しい状況があることも指摘されました。性別や職種を問わず、医療従事者全体の勤務環境の整備と調和させる必要性を示しました。
環境整備については、医療機関とそれ以外の進め方を示しました。医療機関に対しては、職場の理解、相談窓口、勤務体制、診療体制、保育環境、復職支援―の項目ごとに課題や取り組みの方向性をまとめました。職場の理解では、職場全体の理解を促進するため、管理者や上司自らが医師のニーズを理解し、利用可能な制度や社会資源を周知することの重要性を指摘しました。
医療機関以外の環境整備として、都道府県が地域医療介護総合確保基金を活用して女性医師の復職相談窓回の設置や院内保育所の運営の補助を行うなど、女性医師や医療機関のニーズに対応した支援を進めることが重要としました。臨床研修制度に関連し、研修医が男女問わずキャリアを継続できるよう、研修医の段階からキャリアパスを主体的に考える機会が得られるように努める必要性も指摘しました。

医療の現場に限らずこれからは女性の活躍が益々期待されています。環境が厳しい医療の現場においていかに負担を軽減しワークライフバランスを向上させることができるかは、多くの医療機関が取り組んでいる共通の大きな課題であると思います。また出産や育児のために一度職場を離れた医師が復帰できるための環境整備と、仕事と育児が両立できる体制の見直しの必要性についても最近見直されてきておりますので、働き方が多様になっていくことが、その人らしさにつながるのではと思います。








ブログランキング参加中です
応援お願いします


にほんブログ村 病気ブログ 医療情報へ


0 件のコメント:

コメントを投稿