意見交換会は30の都市医師会から、医師会活動で発言する機会が少ない医師や若手医師ら約60人が出席しました。出席者に自由に発言してもらうため、埼玉県医の執行部はオブザーバーとして臨み、所沢市医師会から司会者を立てる形で議論が展開しました。医療制度や地域医療、医師会活動などの大枠のテーマを設定した以外は全て“アドリブ"で進行しました。そのため、意見を持ち寄るだけの場面も一部で見られたが、控除対象外消費税問題や介護に対する医師の関与などの論点は関心も高く、積極的に意見が交わされていました。「ケアマネジャーの多くが地域包括ケアなどの国の政策を知りません。医師会で学習会を開いてはどうでしょうか」「東京都医師会のような、水銀血圧計・水銀体温計を自主回収する仕組みをつくれないでしょうか」など、それぞれの問題意識に対する提案も多く出ていました。日本医師会が昨年6月に策定した網領を今回の会合で初めて知り、日本医師会の活動に理解を深めた出席者も多くいました。
金井忠男会長は意見交換会の狙いについて、会員の医師会活動に対する自発的な関与を促すことで組織強化につなげたいと説明されました。地域医療を守る現場の会員の声をできる限りすくい上げ、重要な意見は日本医師会に提言できるようにしたいとの考えも示されました。今秋にも2回目の会合を持ち、個別の論点を掘り下げる委員会も立ち上げながら活動を活性化させるといいます。金井会長は「これからの医師会活動は全員参加型であるべきです。多くの会員から意見集約を図り、日本医師会に提言や全国に発信していきたい」と述べられました。
埼玉県医師会の今回の取り組みは、多くの医師会が見習うところが多かったことと思います。これから地域包括ケアシステムが構築されようと進んでおりますが、そこでいかに医師会がイニシアチブをとれるかが重要です。ここでしっかり働きかけができなければ、医師会の存在意義を強くアピールできる機会は失いかねないのではないでしょうか。そのためには金井会長がおっしゃっていられるように会員の医師会活動に対する自発的な関与だと思います。全員参加型とはいうのは掲げることはたやすいですが、それを実行実現するためには医師会での強烈な先導者の存在が必要不可欠ではないでしょうか。
ブログランキング参加中です
応援お願いします
0 件のコメント:
コメントを投稿