2014年8月26日火曜日

在宅介護でストレス

親や配偶者の在宅介護を担う家族の80%がストレスを感じており、3人に1人は「憎 しみ」まで抱いていることが8月21日、連合による意識調査で分かりました。連合は「介護をする人の支援が必要です」と指摘しています。
調査は連合加盟の労働組合を通じ2~4月に実施しました。自宅で親や配偶者、配偶者の親らの介護をする40歳以上から、1381件の有効回答を得ました。ストレスの有無を尋ねると、25.7%が「非常に感じている」、54.3%が「ある程度」と答え、計80%に上りました。「憎しみを感じている」との回答は35.5%でした。 認知症患者の介護では症状が重いほどその割合は増え、日常生活に問題行動がみられるレベルだと69.2%に達しました。






虐待した経験が「ある」とした人は全体の12.3%もいました。重い認知症の場合では26.9%でした。連合は、介護保険制度が始まる前の1995年にも同様の調査を実施しており、虐待経験は減ったが、憎しみを感じる人の割合は約1ポイント増えたと報告しております。ストレスに関しては今回初めて聞いた項目になります。
家族の負担軽減のため希望する支援に関する質問 (複数回答)では「緊急時の相談・支援体制の充実」が34.5%で最多でした。「低所得世帯向けの費用助成」や「家族が休養できる保険制度の新設」も20%を超えておりました。
連合生活福祉局の平川則男局長は「夜間・早朝の介護サービスや、家族に対する支援を充実させ、負担を軽減するべきです」と話しています。

在宅での介護における問題は、とても深刻であり、事件や事故にまでにはならない水面下での現状をまさに上記の数字が表していると思います。
それでも今日では、ヘルパーや訪問看護などが熱心に在宅介護に取り組んでいます。定期巡回・随時対応型訪問介護看護なども始まり、国も在宅療養・在宅介護の重要性を認識しています。しかし、家族の心のケアまではまだまだ遠い道のりです。上手にレスパイトで各サービスを利用されている方もいらっしゃいますが、実際には在宅で重度の認知症患者を看ることは家族にとって負担が大きいです。それまで介護もしたことの無い方がいきなり介護をするわけですから、戸惑いも多いです。また核家族化が進み、親のADLが下がったから一緒にすごし始めるなんて、これまでのライフスタイルが大きく変わり、疲弊してしまう方が多いです。どのように介護を行なっていくか、事前に相談出来ていれば良いのですが、我々日本人はそういったことに対する相談・話し合いは苦手な方が多いです。でも、本当に疲弊しないようにするためには、そのような話を早めの段階で行なっておくことが一つだと思います。








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