2014年7月29日火曜日

健康寿命1歳以上延伸  新たな健康・医療戦略

政府は7月22日、新たな「健康・医療戦略」を閣議決定しました。健康長寿社会の形成に向け、今後10年程度を視野に入れて2014年度から5年間に取り組む施策と、健康寿命の1歳以上の延伸など「2020年頃まで」に達成すべき成果目標 (KPI)を示しました。 5年後 をめどに全体を見直す計画ですが、フォローアップの結果次第では随時見直しを行う方針です。
具体的な施策などは、世界最高水準の医療の提供に資する医療分野の研究開発等、健康・医療に関する新産業創出及び国際展開の促進等、健康・医療に関する先端的研究開発及び新産業創出に関する教育の振興・人材の確保等、世界最先端の医療の実現のための医療・介護・健康に関するデジタル化・ICT化、KPI― に分けて記載しました。






新産業創出については、医療機関や多様なサー ビス事業者、自治体、商工会議所、金融機関などによる「 医・農商工連携」の推進に向けたモデル事業を支援する方針などを記しました。
デジタル化・ICT化については、医療・介護・健康分野における①現場のデジタル化②全体のデジタル化③情報の利活用一の 3段階に分けて推進することが効果的との考えを示しました。その上で、健康・医療戦略推進本部の下部組織である「次世代医療ICTタスクフォース」を発展的に「次世代医療 ICT基盤協議会 (仮称)」へ改組し、同分野におけるデジタル基盤構築に向けた包括的な検討や調整などに取り組む方針を打ち出しました。 KPIとしては、国民の健康寿命延伸に加え、メタボ人口の2008年比25%減 、40~7 4歳の健診 (特定健診含む)受診率を80%まで引き上げ―などを示しました。「健康増進・予防、生活支援関連産業の市場規模拡大」では現在の4兆円から10兆円とする目標も掲げました。このほか、医薬品創出や医療機器開発、再生医療、オーダーメー ド・ゲノム医療などについて数値目標を示しました。

健康寿命を1歳伸ばすということは、予防の市場に注力していこうという方針だということです。確かにまだまだがん検診の受診率などは低く、特定健診などもまだまだ浸透しているとはいえないような現状です。早期発見し治療することで全体の医療費を抑制しようという狙いですが、それは国民にとっても健康寿命が延びるとこにつながりますので、確かに良く見えます。ただ健康寿命の延伸がピンピンコロリの人生と直結するのかというと、そうとは言い切れません。ただがん治療など早期に行なうことで闘病生活を短くすることができるのは間違いありません。明るい2020年の到来を心待ちにしたいと思います。






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