2014年7月20日日曜日

独自に「かかりつけ医」を認定 福岡県医師会

福岡県医師会は地域に根差した「かかりつけ医」のさらなる普及を図るため、今年から福岡県内で地域医療に貢献する医師を独自に認定する「福岡県医師会認定総合医(新かかりつけ医)制度」を創設しました。地域住民に信頼されるかかりつけ医の確立や「医療の質の向上」を目指すもので、福岡県医師会によると、都道府県医師会によるかかりつけ医の認定制度は全国でも初めての試み。松田峻一良会長は「医師会活動の柱に据え、福岡県民に幅広く知ってもらう制度に成長させたい」と述べられました。
福岡県医師会は「地域で学校医や検診などに従事し、総合的な診療能力を発揮している『かかりつけ医』を医師会として評価すべきではないか」と判断し、2012年秋から制度創設に向けた具体的な検討を進めてきました。「総合診療専門医」を基本診療科に加えた新たな専門医制度の具体化が進むが、同制度とは異なる福岡県医独自の取り組みです。
福岡県内の医師が認定を受けるには 日本医師会生涯教育認定証を取得し、さらに「学校医 ・園医」「産業医・地域産業保健センター活動」「平日夜間、休日当番、救急相談等の出務」など16項目にわたる地域保健医療活動の中から、1つ以上(非会員は2つ以上)に従事していることが条件となります。福岡県医師会の会員約8000人のうち、日医生涯教育認定証取得者は約2700人です。このうち、すでに1659人が認定を受けています。福岡県医師会は認定を受けた医師をホームページで紹介したり、新たに作成した認定証を医療機関に掲示することで地域住民らへの浸透を図ろうと試みています。「医療の質の確保」の観点から、認定には3年ごとに更新が必要だが、福岡県医師会はまずは日医生涯教育認定証取得済みの残りの会員の申請を促す方針です。






6月28日の日医定例代議員会で再選を決めた横倉義武会長は所信表明で「医師会が担ってきた地域医療への貢献や会員の協力による健康福祉への地道な取り組みについて、国民の目に医師会の活動であることがなかなか見えていない」と述べられました。今回の認定制度は地域医療に貢献する医師を目に見える形で評価し、地域住民に知ってもらう点が特徴です。そして、2025年に向けてかかりつけ医の重要性が高まる中、認定制度の価値が高まれば、非会員と医師会をつなげるきっかけとなり、全国の医師会が課題に抱える「組織強化」の一手となる可能性もあると考えられます。


総合診療専門医は、これから病院から地域・在宅へと医療の現場がシフトしていく中で重要になってきます。元々専攻していた診療科からの移行がまずファーストステップになるのかと思いますが、志高く地域で在宅医療の役割を担おうと目指してもいざという時の後ろ盾や、知識や技術の向上に対する支援体制が整っていないことに対する不安感が大きいのが現状ではないでしょうか。そこでいかに各医師会が存在意義を発揮することができるか、それが医師会にとっての「組織強化」の取り組むべき課題ではないかと感じます。







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