2014年7月12日土曜日

メタボ受診を80%に 政府戦略素案

政府が7月下旬の閣議決定を目指す「健康・医療戦略」の素案が7月10日に明らかになりました。

 健康寿命を2020年までに今より1年以上延ばすことや、生活習慣病を引き起こす恐れのある「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の人の割合を4分の1減らす目標を掲げました。国民の「健康度」を高めることで、日本が医療福祉先進国として世界をリードすることを目指します。

 日本は平均寿命が男性79・94歳、女性86・41歳(2012年現在)なのに対し、健康寿命は男性70・42歳、女性73・62歳(2010年現在)にとどまります。政府は、高齢化の進展に伴い健康寿命を延ばす重要性が今後一層高まっていくとみています。







 一方、メタボリックシンドロームの人の割合を、2020年までに2008年度比で25%減らすことも打ち出しました。メタボの該当者は予備軍も含めると2008年度で1400万人と推計されています。2012年の調査では、15・6%がメタボ該当者でした。このため、40~74歳を対象とした特定健診(メタボ健診)の受診率が2012年現在で46・2%と低率であることから、80%に引き上げるとの数値目標も明記しました。


超高齢化時代に突入するにあたり、これからの社会保障費の問題がよく取り上げられています。確かにこのままでは国の財政は破たんしかねません。(社会保障だけが要因ではありませんが)医療費の抑制策として挙げられているのが、事前に疾患を防ぐための予防医療です。メタボリックシンドロームからの生活習慣病へのリスクを抑制するために、いかに早く取り組む風土を築いていくかが一つの取り組み課題であります。もちろん他にはがん検診の普及による早期発見・早期治療などもあります。それらが健康寿命を押し上げることにつながり、現役世代の枠が60歳から65歳・70歳・75歳へとシフトし、少子化に向けた労働人口の確保にもつながっていくのでしょう。ちょっと「風が吹けば桶屋がもうかる」的な連想かもしれませんが、現状の問題を解決するきっかけとして、浸透すればと思います。






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